中・高校生

受験勉強やテレビゲーム、パソコンの普及など、中・高校生の視力を取り巻く環境は一段と厳しくなっています。視力は人間にとって大切な思考力、推測力、創造力といった頭脳の働きと密接な関係があり、それが損なわれていては勉強の能率も上がりません。知識をたくさん吸収しなければならない中・高校生時代だからこそ、自分の視力の状態を知り、メガネ選びにも慎重になってほしいと思います。また視力が変わりやすいからと技術力の劣る安売り店で購入するのではなく、ちゃんとした専門店で学生向きのリーズナブルなメガネを選ぶことをおすすめします。

フレーム

通学用

頭の骨も大人の大きさに成長し、大人用のフレームから選べるので素材もデザインも自由にメガネ選びができます。ただ学校でかけるメガネの場合、流行だけに左右されるのではなく、校則のこと、制服とのコーディネートも考慮に入れて自分らしいメガネを選んでください。

スポーツ用

クラブ活動などで、動きが一層激しく、ぶっつけたり踏みつけたり、いろいろなトラブルに遭遇することも多くなりますので、丈夫で修理が可能なメガネを選ぶことをおすすめします。特にリムレスフレーム(ふち無し)などは壊れやすく修理も難しいので避けるべきです。度付の水泳用ゴーグルは有名ですが、バスケットボール用メガネ、剣道用メガネなど特定のスポーツ専用メガネも販売されています。

勉強用

長時間かけていても疲れず、よく見えるメガネであること。そして視野が狭くならないフレームをお選びになることをおすすめします。たとえば、リムレスフレーム(ふち無し)、ハーフリムフレーム(ナイロン糸でレンズをつるタイプ)、細めのメタルフレームなどです。プラスチックフレームでも枠が気にならない程度の太さでしたら大丈夫です。

レンズ

この年代も、軽くて、割れにくいプラスチックレンズが主流です。運動部に所属するならキズ防止のハードコートがおすすめです。ただ度数変化を考えると、マルチコートや薄いレンズは高価ですので、厚さを多少我慢した選択をおすすめします。

ちょっと一言

中・高校生になると、度が強い、スポーツをする等、メガネをかけることによる不便を解消するために、コンタクトレンズを使用する人が多くなります。眼球も大人の大きさに成長しているこの年頃なら使用に問題はありませんが、眼科医の指導の下に、きちんと手入れをして、ルールを守って使うようにしてください。またコンタクトレンズの予備用にメガネを1本は持っておくことをおすすめします。